2013年に「日本人の伝統的な食事の文化」として登録された和食は、健康ブームとも相まって世界的で注目が集まっています。
お肉の量が少なく、野菜、豆類、お魚が豊富である伝統的な日本食は、「お肉は食べないけどお魚は食べる」というビーガンにも支持されている健康食です。
今日は健康ブームに乗じて、いま世界中に評価されている和食のダイエット効果について、お話させて頂きます。
日本の素晴らしい食文化で、ダイエットを効果的に成功させましょう。
和食をおすすめするの4つの理由
第5の味覚「旨味」
一汁三菜を基本とする和食は、作る手間がかかります。
満腹感が得やすいように出汁を効かせたり、食べ過ぎないように取り分を小分けにしたりと、肥満予防への知恵が随所に散りばめられています。
さらに21世紀に入り、日本人の発見した5つ目の味覚である「旨味」が、ようやく世界的にも認められました。
ですから旨味をふんだんに利用した和食に対する人気も、また一段と高まっているところです。
エネルギー密度が低い
上述のような肥満予防のほか、和食には一般的にお野菜やお味噌汁など、水分の多い料理が多く取り入れられています。
水分の多い料理はエネルギー密度が低く、グラム当たりのエネルギー摂取量が小さいため、食べ過ぎにならず太りにくいといった傾向が見られます。
お味噌汁は発酵食品で健康に良いだけではなく、肥満防止の効果もあったのですね。
旬の食材を使う
また日本の食事は、旬の食材を多様に使うことにより、季節に合わせた栄養素を偏りなく補える工夫があります。
出汁の活用により、旨味を利用して糖分・塩分濃度を抑えることで、血糖降下や高血圧予防にもなります。
旬の食材に旨味を加えた日本食は、まさに健康食であると断言できるところです。
良質なタンパク質
さらにタンパク質については、豆類やお魚から摂ることができます。
大豆を多く料理に使用する和食は、良質なタンパク質を摂取することができ、ヘルシーに満腹感を得られる効果もあります。
更には、現代日本の食卓では不足しがちなEPAやDHAなどのオメガ3脂肪酸を、効率的に摂取できるなど、和食はまさに万能食なんですね。
ダイエットに効果的な日本食の年代
ただし和食と言っても時代の変化によってバラツキがあります。
特に欧米化してきた近代日本ですが、どの年代の日本食の構成が最も有益なのか判断が難しいところですよね?
日本栄養・食糧学会誌が2014年に発表した報文によると、1960年、1975年、1990年、2005年の4つの年代の日本食を再現しマウスへの肥満発症リスクを検証したようです。
そして1975年食が最もリスクが低いことに加え、白色脂肪組織の重量が減少したと報告されています。
白色脂肪細胞の詳細はこちらを参考にしてくださいね
1975年の食事内容でダイエットを成功させよう!
1975年と言えば、日本の高度経済成長に一段落がつき、バブル経済に差し掛かる過渡期です。
こうして見ると、この時の献立がその後のバブル経済の原動力になったのかもしれません。
1975年の献立、先人の知恵を拝借して、ぜひ今の食卓のご参考にダイエットを成功させましょう。
<参考文献>
農林水産省(2013)「『和食』がユネスコ無形文化遺産に登録されました!」, [online]http://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/ich/(参照2018-12-24)
北野泰奈, 本間太郎, 畠山雄有, 治部祐里, 川上祐生, 都築 毅, 仲川清隆, 宮澤陽夫(2014)「時代とともに変化した日本食がマウスの肥満発症リスクに与える影響」. 日本栄養・食糧学会誌, 67(2), 73-85.
Gabriel, A. S., Ninomiya, K. & Uneyama, H. (2018) The Role of the Japanese Traditional Diet in Healthy and Sustainable Dietary Patterns around the World. Nutrients, 10(2), 1-15. https://doi.org/10.3390/nu10020173
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